2021年10月13日

【問21-30】二級ボイラー技師免許試験(令和3年4月公表問題)



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問21
「液体燃料を加熱すると[ A ]が発生し、これに小火炎を近づけると瞬間的に光を放って燃え始める。この光を放って燃える最低の温度を[ B ]という。」


A B
1 酸素 引火点
2 酸素 着火温度
3 蒸気 着火温度
4 蒸気 引火点
5 水素 着火温度

問22
ボイラーの油バーナについて、適切でないものは次のうちどれか。

  1. 圧力噴霧式バーナは、油に高圧力を加え、これをノズルチップから炉内に噴出させて微粒化するものである。
  2. 戻り油式圧力噴霧バーナは、単純な圧力噴霧式バーナに比べ、ターンダウン比が広い。
  3. 高圧蒸気噴霧式バーナは、比較的高圧の蒸気を霧化媒体として油を微粒化するもので、ターンダウン比が広い。
  4. 回転式バーナは、回転軸に取り付けられたカップの内面で油膜を形成し、遠心力により油を微粒化するものである。
  5. ガンタイプバーナは、ファンと空気噴霧式バーナを組み合わせたもので、燃焼量の調節範囲が広い。
問23
ボイラーにおける燃料の燃焼について、誤っているものは次のうちどれか。

  1. 燃焼には、燃料、空気及び温度の三つの要素が必要である。
  2. 燃料を完全燃焼させるときに、理論上必要な最小の空気量を理論空気量という。
  3. 理論空気量をA0、実際空気量をA、空気比をmとすると、A=mA0という関係が成り立つ。
  4. 一定量の燃料を完全燃焼させるときに、燃焼速度が遅いと狭い燃焼室でも良い。
  5. 排ガス熱による熱損失を少なくするためには、空気比を小さくし、かつ、完全燃焼させる。
問24
重油の性質について、誤っているものは次のうちどれか。

  1. 重油の密度は、温度が上昇すると増加する。
  2. 密度の小さい重油は、密度の大きい重油より一般に引火点が低い。
  3. 重油の比熱は、温度及び密度によって変わる。
  4. 重油の粘度は、温度が上昇すると低くなる。
  5. 密度の小さい重油は、密度の大きい重油より単位質量当たりの発熱量が大きい。
問25
ボイラーにおける石炭燃焼と比べた重油燃焼の特徴に関するAからDまでの記述で、正しいもののみを全て挙げた組合せは、次のうちどれか。

A:完全燃焼させるときに、より多くの過剰空気量を必要とする。
B:ボイラーの負荷変動に対して、応答性が優れている。
C:燃焼温度が高いため、ボイラーの局部過熱及び炉壁の損傷を起こしやすい。
D:クリンカの発生が少ない。

  1. A, B
  2. A, C, D
  3. B, C
  4. B, C, D
  5. B, D
問26
燃料の分析及び性質について、誤っているものは次のうちどれか。

  1. 組成を示す場合、通常、液体燃料及び固体燃料には元素分析が、気体燃料には成分分析が用いられる。
  2. 燃料を空気中で加熱し、他から点火しないで自然に燃え始める最低の温度を、発火温度という。
  3. 発熱量とは、燃料を完全燃焼させたときに発生する熱量である。
  4. 高発熱量は、水蒸気の顕熱を含んだ発熱量で、真発熱量ともいう。
  5. 高発熱量と低発熱量の差は、燃料に含まれる水素及び水分の割合によって決まる。
問27
重油燃焼によるボイラー及び附属設備の低温腐食の抑制方法に関するAからDまでの記述で、誤っているもののみを全て挙げた組合せは、次のうちどれか。

A:高空気比で燃焼させ、燃焼ガス中のSO2からSO3への転換率を下げる。
B:重油に添加剤を加え、燃焼ガスの露点を上げる。
C:給水温度を上昇させて、エコノマイザの伝熱面の温度を高く保つ。
D:蒸気式空気予熱器を用いて、ガス式空気予熱器の伝熱面の温度が低くなり過ぎないようにする。

  1. A, B
  2. A, B, C
  3. A, B, D
  4. A, D
  5. C, D
問28
ボイラー用ガスバーナについて、誤っているものは次のうちどれか。

  1. ボイラー用ガスバーナは、ほとんどが拡散燃焼方式を採用している。
  2. 拡散燃焼方式ガスバーナは、空気の流速・旋回強さ、ガスの分散・噴射方法、保炎器の形状などにより、火炎の形状やガスと空気の混合速度を調節する。
  3. マルチスパッドガスバーナは、リング状の管の内側に多数のガス噴射孔を有し、空気流の外側からガスを内側に向かって噴射する。
  4. センタータイプガスバーナは、空気流の中心にガスノズルを有し、先端からガスを放射状に噴射する。
  5. ガンタイプガスバーナは、バーナ、ファン、点火装置、燃焼安全装置、負荷制御装置などを一体化したもので、中・小容量のボイラーに用いられる。
問29
ボイラーの燃焼における一次空気及び二次空気について、誤っているものは次のうちどれか。

  1. 油・ガスだき燃焼における一次空気は、噴射された燃料の周辺に供給され、初期燃焼を安定させる。
  2. 微粉炭バーナ燃焼における二次空気は、微粉炭と予混合してバーナに送入される。
  3. 火格子燃焼における一次空気は、一般の上向き通風の場合、火格子下から送入される。
  4. 火格子燃焼における二次空気は、燃料層上の可燃性ガスの火炎中に送入される。
  5. 火格子燃焼における一次空気と二次空気の割合は、一次空気が大部分を占める。
問30
ボイラーの通風に関して、誤っているものは次のうちどれか。

  1. 押込通風は、燃焼用空気をファンを用いて大気圧より高い圧力の炉内に押し込むものである。
  2. 押込通風は、空気流と燃料噴霧流が有効に混合するため、燃焼効率が高まる。
  3. 誘引通風は、燃焼ガスを煙道又は煙突入口に設けたファンによって吸い出すもので、燃焼ガスの外部への漏れ出しがほとんどない。
  4. 平衡通風は、押込ファンと誘引ファンを併用したもので、炉内圧を大気圧よりわずかに低く調節する。
  5. 平衡通風は、燃焼ガスの外部への漏れ出しがないが、誘引通風より大きな動力を必要とする。
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