2021年9月25日

【2021年9月版】新型コロナ日本入国時の隔離生活レポート【入国日】


諸般の事情で先日我々はイギリスから日本へ一時帰国した。
御存知の通り、2021年9月現在、英国は「水際対策上特に対応すべき変異株」に対する指定国・ 地域に指定されており、入国後3日間の強制隔離措置が行われている。
※最新情報は厚生労働省のWebページでご確認ください



水際対策としての隔離措置が行われていることは一般に知られているが、
その生活がどのようなものなのかは情報が乏しい。
本記事では3日間の隔離生活の詳細を回顧録としてまとめていく。
もし皆様が海外から入国され、同じように隔離される際の参考になれば幸いである。




入国まで
我々の場合は、着陸からホテルの部屋へ入室するまで6時間を要した。
長丁場であるため暇つぶしになるものが手元にあると良いだろう。

夕刻16時過ぎに成田空港へ着陸。
18時過ぎに諸々の検査が完了し入国完了
隔離先のホテルが「アパホテル東京潮見駅前」であることが告げられ、
20時頃政府が手配したバスへ乗車。
バスの車内は接触感染防止の為、座席や窓がビニールで覆われており、
外を見ることはできない。
およそ1時間半かけて成田空港から潮見まで移動。
途中、湾岸道路から葛西臨海公園の観覧車が見え、日本へ帰ってきたのだと実感が湧く。

バス到着後、すぐに下車することはできない。
トイレ等は空港出発時に済ませておくことが重要だ。
荷物等を下ろすので待機しているよう指示があり、30分ほどバス車内で待機。
この待機時間は、チェックインロビーの人数制限のためのようだ。

臨時のチェックインコーナーで隔離生活時の注意事項の説明が完了すると、
体温計とルームキーが渡された。
自分の荷物と夜の弁当を受け取り入室。この時点で夜22時ごろ。

隔離生活の注意事項
・隔離生活は入国日の翌日から3日間(例:9/1に入国した場合は9/4の朝まで)
・3日目の朝、PCR検査を受け陰性であることが判明すれば、成田空港へ返送される
・退所の際はホテルから成田空港第2ターミナルへ無料のバスが運行される
・成田空港から自宅等待機場所へ移動する際の交通機関は各自で手配(電車等の公共交通機関、徒歩は不可)
宿泊施設からは外出不可。廊下にはガードマンが24時間体制配置されており滞在者を監視している
・大浴場やホテルロビーも利用不可。
・配布された体温計で朝8時に体温を測定し、スマホの健康管理チャットへ入力する
・食事は朝7:30、昼12:00、夜18:00に配給される。アナウンス後、廊下の部屋の前に置かれているので、各自で取りに行く
・出前サービス、宅配便の受け取りは可能
・飲酒、喫煙は不可。出前、宅配便荷物内に危険物やアルコールがないか検査がある
・ゴミは弁当配布時の袋に入れて廊下においておくと回収してくれる
・部屋の清掃は無し。タオルの交換やアメニティの不足はフロントに電話すれば対応してくれる

入国日の夕飯

入室時に受け取った幕の内弁当
これにミツウロコビバレッジの「富士清水」が1本つく
深夜の高カロリー弁当だ。

・内容
ご飯、梅干し、鶏の唐揚げ(糸唐辛子つき)、パプリカサラダ(キユーピーシーザーサラダドレッシングつき)、卵焼き、漬物


室内の様子
アパホテルの室内は狭い。
ベッド、テレビ、机、冷蔵庫、バス・トイレがあるだけの一般的なシングルルームである。
Wi-Fiはテレビに表示されたパスワードを入力すると利用可能

引き出しにはドライヤーとパジャマ

冷蔵庫はハイアールの1ドアのもの

テレビリモコンはビニールで覆われている

バス・トイレも狭い

アメニティは歯ブラシ、クシ、カミソリ、ボディタオル、シャワーキャップ、コットン、ヘアゴム、綿棒などと一般的な品揃え。
もちろん「今日の全力が明日の最善をつくる」などの格言入りである。


潮見のアパホテルは円環状の建物であるが、我々の部屋の窓は内側に面しており、残念なことに豊洲・有明の夜景など見えない。これも隔離者のプライバシーに配慮しているためなのかもしれない。

つづく


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