2016年11月18日

【完全攻略マニュアル】三角油揚げだけじゃない!仙台の秘境「定義(定義如来)」を楽しむ方法【jogisan】

仙台民は油揚げを食べるためだけに山奥に向かうとテレビにも取り上げられ,全国的な知名度も上昇しつつある定義(じょうぎ,じょうげ)一帯.

本記事ではそんな定義の楽しみ方を紹介します.

定義とは
定義如来西方寺を中心に形成された門前町一帯の通称.

壇ノ浦の戦い後に敗れた平重盛の重臣「平貞能」(たいらのさだよし)がこの地に阿弥陀如来を安置したことに由来する.貞能が改名して「定義」(さだよし)と名乗ったことから,辺りが定義(じょうぎ)と呼ばれるようになったらしい.

現在は一見さん観光客向けの,底の浅い土産物屋が多い.

定義とうふ店の油揚げを目当てに仙台市内から多くの人が訪れる.
住所は仙台市青葉区大倉

定義如来西方寺
正式名は極楽山西方寺.浄土宗鎮西派.
通称,定義如来または定義山,定義さん

土産物屋の通りの突き当たりに見える山門が目印.
境内では自由に鐘をつくことができる.


よほど参拝客が増え儲かったのか,1981年(昭和61)に宮城県初の五重塔を建立.
また,1999年(平成11)本堂を新築し移転した.

五重塔周囲には大きな鯉の泳ぐ池やウォシュレットのような噴水が整備されている.
 11月上旬ころには紅葉も見頃になる.
定義とうふ店の油揚げ

定義如来向けの精進料理用の豆腐製造業者として1980年(明治23)に創業.
休日は店外にまで行列が続くほどの人気を誇る.

カウンターのお姉さんに注文を伝え,現金と引き換えに商品を受け取る.
電子マネー,クレジットカードは不可.

メニュー
商品名金額
三角定義あぶらあげ¥130
生豆にゅう¥100
ホロとうふ¥130
とうふ田楽¥130
三角定義あぶらあげ(お土産用5枚)¥600
生豆にゅう(350ml)¥250
もめん豆腐¥110


一番人気のあぶらあげは130円.
揚げたての油揚げには味が付いていないので,醤油と七味をふりかけ頂く.
シンプルだが深い味わい.

お土産用あぶらあげの地方発送は休止中だが,仙台市中心部の老舗百貨店の藤崎で入手可能.
仙台駅やスーパーで販売されている三角形の油揚げは定義に関係のない偽物なので注意.
アクセス
・車で行く場合
国道48号線の定義如来参道入口の看板がある丁字路を曲がる.途中大倉ダムなどを経由しながら10km走行.冬季は冬タイヤ必須.



・バスで行く場合
仙台市営バス仙台駅前の乗り場10番から「定義」行きのバスに乗車し終点で下車(片道1140円,74分程度).バス停から徒歩5分.
他に仙台を観光する予定があるならば,仙台まるごとパスを利用するのがよい

定義温泉とは
知名度は低いが定義には温泉があった.
2011年の東日本大震災で設備に被害があり閉鎖.現在は廃屋となっている
精神病患者向けの完全予約制の温泉で一般客は入浴不可である.

定義如来から2.5kmほど進んだ山中の渓流近くに位置する.
大倉地区連絡所より先は車両が進入できない未舗装路となっている.
建物はコの字型の木造2階建て.現在でも電気は通っているようだ.

「つげ義春」が下記の本の中で宿泊したエピソードを書いているらしい.機会があったら読んでみたい.

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